公開日 2023.11.21 更新日 2023.12.27

水漏れで水道代が高くついたときの減額・免除のやり方

家庭での水漏れは、ただでさえストレスの原因となる上に、水道代の急激な増加という経済的なダメージをもたらすことがあります。

しかし、水漏れによる水道代の高騰には、減額や免除を受ける方法が存在します。

この記事では、水漏れが水道代に与える影響と、その際にどのようにして水道代の負担を軽減できるのかを解説します。

水漏れが起こると水道代に影響するのか?

水漏れは、わずかな滴りから大規模なパイプの破裂に至るまで、その規模に応じて水道代に顕著な影響を与えることがあります。

特に、視界に入らない箇所で発生する水漏れは、気づかない間に水道メーターを回し続け、予想もしないほどの高額な水道料金を引き起こす原因となることがあります。
例えば、蛇口がしっかり閉まっていないために生じる小さな滴り漏れであれば、1日の追加料金はさほど高くありません。

 

しかし、パイプが破損して大量の水が漏れ出している場合、1日の水道代は著しく増加する恐れがあります。

水漏れが発生すると、漏れ出た水の量に応じて水道代が増加するわけです。
たとえば、2〜3秒ごとにポタポタと一滴ずつ落ちるような小規模な水漏れの場合、1ヶ月の水道代はおよそ100円から200円程度増加するかもしれません。

 

もし水滴が連続してポタポタと落ちている状態なら、1ヶ月の水道代は約300円から400円増える可能性があります。

そして、水が絶えず流れ出ているような状況では、1ヶ月の水道代が2,000円から4,000円程度に跳ね上がることも考えられます。

水漏れが起きたときに負担額が減額・免除されるケースとできないケース

減免制度は、自治体が設ける一種の救済措置であり、漏水などのトラブルが発生した際に、あらかじめ定められた条件を満たす場合に限り、消費された水量の一部を削減し、それに伴い水道料金を減額するシステムです。

水道局が規定する特定の状況下で、水道代を部分的、あるいは全額免除することも可能です。

減額・免除されるケース

水漏れがユーザーのコントロールを超えた状況、例えば自然災害や配管の経年劣化によって引き起こされた場合、水道局が提供する減額や免除の措置が適用されることがあります。

また、住宅の火災保険には水漏れによる被害をカバーする項目が設けられていることがあり、このような保険の適用を受けることで、水道料金の実質的な負担を軽減できる場合があります。

水漏れによる減免が認められる主な状況は以下の通りです。

  • 視界に入らない地下、床下、壁内など隠れた箇所からの水漏れで、発見が困難な場合
  • 地震や豪雨といった自然災害により、抗えない力が原因で発生した場合
  • 使用者に責任がなく、過失が認められない場合

特に、使用者が容易に気付くことが難しい地中や壁内の給水管からの漏水や、自然災害によるものなど、ユーザーの日常的な注意では防ぎようのない水漏れに対して、減免措置が適用されることが多いです。

減額・免除されないケース

一方、ユーザーの不注意や適切なメンテナンスを行っていないことが水漏れの原因である場合、減額や免除を受ける資格は通常失われます。

水漏れを認識していても、その事実を水道局や管理会社に速やかに通報しなかったり、迅速に修理に取りかからなかったりした結果、追加の水道料金が発生してしまうと、これらのコストが減額や免除される可能性は低いです。

次のような状況では、減免制度の適用は期待できません。

  • 水漏れの存在を認識しながらもそれを放置した場合
  • 蛇口の閉め忘れが原因で水漏れが起きた場合
  • 周囲の住民や水道局から水漏れの可能性について指摘されても、それを調べることを怠った場合
  • 修理が完了してからの90日以内という申請期限を逃してしまった場合

減免制度の具体的な適用基準は自治体によって差異がありますので、詳細な条件についてはご自身の居住地の自治体や水道局に直接お尋ねいただくのが最良です。

水漏れによる水道代の負担を減額・免除する手続きの方法

水漏れが発生した場合、迅速な対応が求められます。特に賃貸物件では、まずは管理会社への連絡が必要です。

水漏れを確認して「管理区分」を特定する

水漏れが発生した際には、その原因となる部位が共同所有部分にあるのか、それとも個人の専有部分にあるのかを明確にすることが、責任範囲と今後の対応を決める上で非常に重要です。

水漏れを発見した場合、迅速にメーターボックス内の主要な止水栓を締めることで、さらなる損害の拡大を防ぐことができますが、この措置を取った後は水を使用することができなくなります。

 

水道設備には「管理区分」という概念が存在し、水漏れがどの部分で発生したかによって、その管理責任が変わってきます。

一般的に、最も道路に近い「第一止水栓」の道路側は水道局が、第一止水栓から宅内側は使用者がそれぞれ管理することになっています。

地域の水道局に連絡する

水漏れがあればすぐに水道局に報告し、料金減額や免除が可能か尋ねます。どの管理区分に該当するかを把握し、修理は速やかに業者に依頼。作業完了後は、申請に必要な見積もりや請求書を大切に保管してください。

減額申請には水道局の指定業者が必要な場合もあるので、早めの確認をお勧めします。

水漏れの修理を行う

水漏れの修理は素早く対応し、できれば水道局が推奨する工事店に依頼することが理想的。修理は水道局の指定業者、または自身で選んだ業者に任せることが可能です。

減免申請の際には、見積もりや修理費用の請求書が必要となるため、これらの書類を事前に準備しておくことが大切になります。

 

修理を依頼する際には、減免申請について業者と事前に話し合い、手続きがスムーズに進むようにしましょう。

申請書を請求・記入して提出する

水漏れ修理後は、水道局から減免申請書を取り寄せ、必要事項を丁寧に記入して提出。水道局指定の業者が行った修理であれば、その証明となる書類も一緒に提出する必要があります。

申請書は水道局の窓口で直接受け取ることも、オンラインでダウンロードして印刷することも可能です。

 

申請書に業者の記入欄がある場合は、修理を行った業者にその部分を記入してもらうことを忘れずに行いましょう。

払い戻しを受ける

減免が承認されれば、支払い過ぎた水道料金の返金を受けられます。減免申請書を正確に記入し、関連書類と共に水道局へ提出。審査を通過し、水道代の減額が認められた場合、一部の料金が免除となります。

すでに料金を支払っている場合は、差額が次回の請求から減算されることが多いです。

全額免除ではなく、通常は過去数ヶ月の平均使用量を基に、漏水分を除いた額が減額されるため、約半分から三分の二が目安となることを覚えておきましょう。

減免申請時の注意点

減免申請をする際には、いくつか留意すべき点があります。

まず、水道局に連絡し、水漏れの原因となる箇所を特定し、水道局から指定された修理業者に修理を依頼する必要があることです。

修理には時間がかかる場合もあるため、作業が完了するまで水道設備を使用できなくなることも覚悟する必要もあるので注意してください。

対応は水道局によって異なる

減免制度は水道局ごとにルールが異なるため、具体的な内容を把握するためには事前の確認が欠かせません。

水漏れの原因や状況によって申請の成否が左右されることもあるので、水漏れを発見した際には速やかに水道局に連絡しどの管理区分に該当するか、修理の状況、水漏れをいつ認識したかなどの情報を伝え、適切なアドバイスを受けましょう。

修理箇所の写真が必要になることもある

減免申請をする際には、修理された箇所の写真が証拠資料として要求されることがあります。

水道局によっては、指定の修理業者による作業の前後の写真が必要とされる場合があるため、申請の相談時にその要否を確認しましょう。

もし必要とされる場合は、指定業者に事前にその旨を伝え、アクセスが難しい箇所の写真も含めて準備を依頼することが可能です。

修理業者の請求書や見積書が必要になるケースもある

減免申請に際しては、実際に発生した修理費用を示す請求書や見積書の提出が求められることが一般的です。

多くの自治体で、これらの文書は申請の必須条件となります。

指定の水道修理業者に作業を依頼した場合、業者が減免申請の手続きを代わりに行うこともあるので、申請に必要な書類を事前に整え、申請プロセスを円滑に進められるように準備しておくことが重要です。

水道局指定工事店以外の修理は減免対象外になる

減免申請においては、自己判断での修理や非指定業者の利用が減免対象外となる場合が多いため、注意が必要です。

減免を受けるためには、通常、水道局から認定された指定修理業者による作業が前提となります。

自ら修理を試みたり、指定されていない業者に依頼したりすると、減免の資格を失うことがあるので、水漏れを発見した際は速やかに水道局に連絡し、指示に従って適切な手続きを取ることが大切です。

水漏れに素早く気付くために確認する項目

水漏れをいち早く見つけるには、定期的な観察が不可欠です。小さな漏れも見逃すと、知らないうちに水道料金が増加する原因になります。

水漏れを迅速に検出し、損害を最小限に留めるための重要なチェックポイントとその対策をここで紹介します。

もし以下のような兆候が見られたら、直ちに対応を検討してください。

 

関連記事:水漏れが生じる原因とは?効果的な解決策も紹介

水を使っていないときに水の流れる音がしないか

静寂な時に家の中で水の流れる音がするか確認しましょう。

蛇口を閉じた後に壁や床から「ゴン」という音が聞こえたら、水道管で水が急に止まり、ウォーターハンマー現象が発生している可能性があります。

 

これは、水の急停止により管内の壁に衝撃が与えられ、音や振動が生じるものです。対処法としては、蛇口を閉める際にはゆっくりと行うことが基本です。

それで解決しない場合は、圧力調整機能付きの蛇口への交換や水撃防止装置の設置が有効です。水圧が高い地域や夜間に特に注意が必要です。

また、水の使用がない時に配管からの音がする場合は、水漏れのサインとして注意が必要です。

トイレのタンクからの絶え間ない流れる音や、通常と異なる水の音がする場合は、水漏れの可能性を疑うことが重要です。

水道メーターが動いていないか

水道メーターに設置された微細な指標(赤い針や回転輪)の動きを観察することで、家庭内の水漏れを発見可能です。

全ての水栓が閉じている状態で指標が移動していれば、水漏れの兆候と見なせます。

通常、水の使用が停止していれば指標も静止しているはずです。動きが確認された場合は、見えない水漏れがあると考えましょう。

敷地内に水溜りができていないか

敷地内の水道管はしばしば地下を通っており、これらの管は家の近くで地表に出て家の中に入ります。多くの水道管が地下にあるため、直接目で見ることはできません。

もし地面に普段とは異なる水溜りが見つかったら、それは地下の水道管が破損して漏水しているサインかもしれません。このような場合は、速やかに水道修理の専門業者に連絡して点検を依頼しましょう。

水漏れの修理は個人で対応してもよいのか?

結論から言いますと水漏れの修理は、症状が軽度であれば自分で対応することも可能です。

しかし、無理に自分で修理を試みると、さらなる損傷や怪我のリスクがあります。

また、専門的な修理が必要な場合や減免制度の適用を受けたい場合は、プロの業者に依頼することをお勧めします。

水漏れ発見とおすすめ対処法

水漏れは家庭において予期せぬトラブルであり、見過ごすと水道料金の大幅な増加につながる可能性があります。

しかし、水漏れが原因で水道代が高騰した場合、減額や免除を受ける方法があるため、慌てることはありません。

水漏れを早期に発見し、適切に対処することで、経済的なダメージを最小限に抑えることができます。水漏れのサインには、使用していない時の水の流れる音、水道メーターの動き、不自然な水溜りの出現などがあります。

これらの兆候を見逃さないためには、定期的なチェックが重要です。また、水漏れが発生した場合には、迅速に水道局に報告し、指定された修理業者に依頼することで、減額や免除の可能性が高まります。

 

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監修者

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北村 貴志

はじめまして!ジュゲム水道 代表の北村です。
水道業界にて13年以上、日本中の様々なお客様へサービスを年間約900件・累計10,000件以上提供させていただきました。
そして、より多くのお客様に喜んでいただきたい思いからジュゲム水道を創業。

事前に分かりやすく説明する事をモットーとしており、ご満足・ご安心いただけるサービスを提供しております。

『お客様の困った』を解決ができる会社を目指すべく、日々精進してまいります。


吹田市指定工事店第849号

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